導入インタビュー

「reviiは1on1を好きになれるツール。」メンバーを大切にしたい経営者が気づいた第三者の存在価値

株式会社A.G.A.は、挑戦を生み出す人と社会のつながりをPolytope(超多面体)と定義し、Polytopeが広がっていくことで、より多くの人が継続的に挑戦できる社会の実現を目指しています。会社の所在する横浜市の学校をベースに企業、自治体などを巻き込みながら、産官学連携のプログラムやキャリア開発などの事業展開をしています。今回は、同社の代表取締役である井上さんに、「revii(リービー)」の導入背景と1on1ミーティングにおけるAIの可能性について伺いました。

社名
株式会社A.G.A.
業種
教育コンサルティング
従業員数
50名未満
1on1メンバーと向き合える
事例サマリー
課題

質問責めにしてしまいがち

1on1が気まずい時間になっていた

オフラインの1on1だと、対話以外(環境など)の部分に気を遣っていた

導入の決め手

四象限に基づいたフィードバックでメンバーの状態を把握できる

AIという仮想第三者の存在のおかげで意識高く臨める

結果

1on1がメンバーと向き合える一番大切な時間になった

メンバーの能力が発揮され、事業推進に貢献し、業績も拡大

メンバーに向き合った創業及びマネジメントを目指していた

「revii」を導入する前に、既に1on1を実施されていたと思うのですが、どういった理由からでしょうか?

井上さん:1on1を実施していたのは、メンバーを大切にしたかった、というのが主な理由です。

僕はA.G.A.が二社目の立ち上げなんですけど、一社目の会社では目指したい世界観を作り上げたらひたすらに突っ走るような経営をしていました。

目指す世界及び超えるべき壁が高すぎて、課題を抱えているメンバーには、自身で解決策を考えろと詰問していましたし、ついて来れずに辞めたいという人には、まあそれは仕方ないかと諦めていました。僕は目指したい目標やゴールしか見ていなかったんです。

そのやり方でも、ある程度の成果は出せていたんですけど、今回は一緒に会社を始めたのが昔の仲間や家族だったりしたので、もう少しメンバーに向き合ったマネジメントをしたいと思っていました。

突っ走るのも良いけど、メンバーと一緒に歩む方がより遠くに行けるんじゃないかなと思って、メンバーと対話することを大切にしたかったんです。

「revii」を導入するきっかけを教えてください。

井上さん:ZENKIGENさんの別事業「harutaka(ハルタカ)」と一緒に提案を受ける機会をいただいたのですが、その際に「revii」の話もしていただき、そこから興味を持ちました。

元々1on1の時間は私にとって怖く、楽しくない時間でした。

事業が上手くいっていないと感じる時に、メンバーにその理由や解決策を尋ねることがあるのですが、「わからない」や「できない」と言われて突き放されてしまうのではないかと、昔はすごく不安でした。

僕は、「できない」と言う人より、一緒にできる方法を考えてくれる人と働きたいと思っていました。なので、メンバーが黙ってしまったら「きみはどうしたいの?」と、詰問していたんです。

「revii」に出会う前までは、1on1ミーティングの時間は、別れ間際の彼氏/彼女に会う時みたいで、気まずかったですね。

AIが見守ってくれているおかげで、対話が感情的にならない

そんな中で、「revii」の提案を聞かれてどういったところに惹かれたのですか?

井上さん:まず、メンバーの状態を「revii」が分析して、四象限にマッピングしてくれるのはすごいなと思いました。※1
どの象限にいるのかによって、フィードバックの仕方を工夫できるので、便利ですね。

例えば、四象限のうちの一つを「未知なる才能」と呼んでいるのですが、そこにいるメンバーには、「きみには潜在能力があるんだろうけど、何かが開いていないんだろう」、とフィードバックしています。

また、他の象限では、「何か不安あるの?俺がお前の助けになるよ」と、フィードバックの仕方や内容を変えています。

※1:「revii」は発話解析の結果から、メンバーの状態を四象限で可視化します。

最終的に「revii」の導入を決めた理由はなんでしょうか?

井上さん:メンバーを大切にしたいと思っていた僕にとって、「revii」は最高のツールだと感じたからですね。

「revii」を試してみたところ、1on1が楽しくなったと感じましたし、AIがいてくれることで、第三者がみてくれているような緊張感と正しさをもらえました。

第三者がいないと砕けた感じになってしまうところを、AIにもわかるように、ちゃんと説明しようという意識が生まれましたね。

良い意味で緊張感を持てていて、1on1だけど二人だけではなくて、評価者も一緒にミーティングをしているような感じです。

実際には、二人しかいないんですけど。

「revii」を導入する際、AIの分析に対し、どういった印象を受けましたか?

井上さん:私もメンバーも不安なく、どういう結果が出るかどきどきしていました。

僕に対する「revii」の分析結果など、全てメンバーにも開示しているので、メンバーも自身に対する評価と比較してみて、AIは中立なんだと思えたみたいです。

「revii」を導入することで特にメリットを感じたことは何でしょう?

井上さん:1on1が録画されていることと、AIが見守ってくれているのが良いと思ってます。AIがいるおかげで対話が感情的にならないです。

ここはグッとこらえよう、とか、反論したいけどここはちゃんと聞こうとか。

すごく主観的なのですが(笑)、「revii」って夫婦喧嘩を見ている子どもにとても近いものを感じます。

我が家では夫婦喧嘩を敢えて子どもの前でオープンにしています。子どもが側で見ているということが私たち大人の緊張感につながり、感情的になるのではなく節度を持ってかっこよく議論しようと意識できるからです。結果的に行き過ぎた喧嘩にはならず、冷静に解決に向かえることが多いです。

「revii」はまさにそのような存在なのではないでしょうか。

1on1後の評価に発話率が出るじゃないですか?だからしゃべりすぎたりすると、後でAIに怒られるので、メンバーの話を聞かなきゃ聞かなきゃという作用が発生してます(笑)。

1on1では対話に集中したいのに、対面だと他のことに気を遣ってしまう

他にも「revii」の導入で1on1が改善された点がありましたら教えてください。

井上さん:以前うまくいってなかった経験があるからわかるんですけど、1on1は対面じゃない方が良いですよね。

「revii」を知ったから言えるのですが、対面の1on1はお互いに気を遣ってしまい、怖いと感じてしまうような環境になっていると思います。

対面だと、個室にマネージャーとメンバーが二人でいることで通常とは違う空気感もあるし、目も合ってしまうし、相手が女性だと特に気を遣ってしまいます。

メンバーが少しでも嫌な思いをしないように、少し扉をあけておいたりするんですけど、なかなか集中できないですね。

実は今日、業務上で人と対面したのが久しぶりなんですが、人の目を見るのは緊張するなと改めて感じました(笑)。

井上さん:そうですよね。個人的には「revii」の画面サイズは、ちょっと離れた距離感で対話をしているように感じられるので、凄いなと思います。

あと、「revii」はどこでも実施できるので、そこも良い。オフラインの二人だけの空間だと圧迫感があるけど、オンラインだったら自宅からもできるし、お互いにリラックスしてできます。

「revii」に対して期待通りだった点や不満な点はありますか?

井上さん:「revii」は期待通りでした。でも期待通りだったからこそ、もっと求めちゃうって感じです。

正直、対話を文字起こしをしてくれるだけでも、とても助かっていますし、純粋にテクノロジーに感動しました。

ほしいなと思う機能で言うと、1on1ミーティングが始まる前に前回のレビューをしてくれたり、「今回の論点はこれです」、のように各回の点と点がつながるような機能があったらより嬉しいですね。

1on1ミーティングって一回で完結するものではないので、そこは課題ですね。

井上さん:1on1ミーティングでマンネリを感じる人は、一回一回がつながっていないからでしょうね。

日々の業務をやっていると、うちの場合はメンバー数も少ないし、仕事に関してはいくらでも話せるので、1on1ミーティングでは体調とか仕事以外の話をしていますが、たまに同じ話題が続いてしまっている気がします。

でも、各回の点と点がつながっていると、前回はプライベートの話ばかりだったから、今回は仕事の話をしなきゃとなって、マンネリを避けられるかもしれないですね。

“できている風”のマネジメントではなく、実際に対話する時間を作れた

「revii」を使い始めて、何か変化はありましたでしょうか?

井上さん:単純に業績に反映されていて、数字は想定以上に上がってます。感覚としては、その要因の7割くらいが「revii」の導入によるものですかね。

うちには新卒社員はいないので、うちに属している魅力的な大人達がそもそも持っている力を発揮できるようにしてもらえた感じがします。

「revii」を使い始めて、メンバーが全機現※2し始めたんだと思います。

具体的に言うと、メンバーの言い訳が減りました。

言い訳をするときって、マネージャーが知らないから言い訳できると思うのですが、「revii」だとお互い情報が開示されているため、言い訳をする余地がなくなるという状況が自然とできているのが良いんだと思います。

※2:「人の持つ能力の全てを発揮する」という禅の言葉

井上さん自身やメンバーに変化はありますか?

井上さん:1on1ミーティングが、メンバーを知るための一番大事な時間になりました。

昔はマネージャーとして殿様席に座り、メンバーの顔を見て声がけなどをし、マネジメントできている気になっていたところがあったと思います。

でも、直接会うことやコミュ二ケーションをとることが難しい状況になって、どのようにマネジメントをしていくべきなのか、最初はすごい不安でした。

今はメンバーを信頼して、色々と任せることができており、“できている風”のマネジメントではなく、1on1ミーティングを通してメンバーをより良い状態にしていきたいと考えています。

対話って重要で、特に聞くという行為が難しいと思うんですけど、それを「revii」を通じてやることができたのかなと。

最後に、この記事をご覧いただいた方に向けてメッセージをお願いします。

井上さん:僕自身が「revii」を使って1on1を好きになったので、もし悩んでいるなら一回でも試してみてほしいです。

経営者やマネージャーで1on1が好きな人っていないと思うし、メンバーもそうかもしれない。

でも「revii」を通すことで、照れ臭くなることなく、画面越しのメンバーとちゃんと向き合えて、結果的に数字にも反映されます。

「revii」は、1on1ミーティングが好きになれるツール、と言い切れるくらい良いツールなので、試してみるのはおすすめです。

井上さん、ありがとうございました。

株式会社A.G.A. 井上 義設 様いのうえ よしのぶ さま
代表取締役

1996年大学卒業後から一貫して「人」に関わる仕事に従事。新卒でアデコに入社し、女性のキャリア支援を担当。2004年には、キッザニア創業メンバーとして管理本部を統括、子ども達の未来育成に没頭したのち、2013年に、asiaにgoen!をテーマに外国人の就職を支援するasegoniaを創業。 こども、学生、学校、企業、自治体、生産者、など、多様な価値観を持ち、異なる立場の「点」が社会の中でつながり、一人一人の挑戦や成長が続いていく社会を実現したいという想いで、2022年7月に株式会社A.G.A.を創業。 この活動をPOLYTOPE(超多面体)プロジェクトと名づけ、現在は、横浜市を中心に展開。横浜の子どもたちと学生達でチョコレートを開発し、高島屋で販売。新たな横浜の名物を創造したり、横浜駅前で都市型養蜂を展開し、蜂蜜の商品化を準備中。

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