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1on1ミーティングが嫌いと感じる方必見!最適な解決策をご紹介

「1on1ミーティングが嫌い」「1on1ミーティングが苦手」と感じている方もいるのではないでしょうか。

1on1ミーティングは組織の生産性向上やエンゲージメントを高めるための施策として有効です。

そのため、マネージャーとメンバーが嫌いと感じる原因に対して適切な解決策を出して行動する必要があります。

この記事では、1on1ミーティングが嫌になる原因に対する解決策をご紹介します。

適切な1on1ミーティングの方法を知り、価値のあるものにしていきましょう。

1on1ミーティングが嫌いと感じる理由4選

1on1ミーティングはマネージャーとメンバーの1対1で対話するため、コミュニケーションに課題が生じて、1on1ミーティングが苦手になるケースも少なくありません。

特に年齢が離れているメンバーに対して、コミュニケーションをどのように取るかに悩みを抱えているマネージャーが多いようです。

マネージャーが1on1ミーティングを嫌いになる理由は下記の4つです。

  • 1on1ミーティングの目的を理解していない
  • メンバーとコミュニケーションを取ることが難しいため
  • メンバーと何を話せばよいか分からずに気まずいため
  • 1on1ミーティングの効果が得られずやる意味を見出せないため

1on1ミーティングの目的を理解していないため

1on1ミーティングを嫌いに感じる理由として、そもそもマネージャーが目的を理解していないことがあげられます。

マネージャーが目的を理解しないまま進めると、メンバーは何をどこまで話せばいいのかがわからず沈黙が生まれ、話が弾まず実施に苦痛を感じます。

さらに、目的を理解していない1on1ミーティングは、業務や設定した目標の進捗報告のみで終わることが多いです。

1on1ミーティングの目的は、メンバーの成長促進です。

そのために、メンバーとマネージャーが対話を行い、相互理解し信頼関係を深め業務の効率化やメンバーのキャリアアップにつなげます。

1on1ミーティングが無意味な時間にならないために、まずはしっかり目的を理解したうえで実施に臨みましょう。

メンバーとコミュニケーションを取ることが難しいため

1on1ミーティングで、マネージャーが対話をする相手はさまざまです。

部署やチームによっては、マネージャーと年齢が離れているメンバーと1on1ミーティングをすることもあります。

年齢が離れているメンバーとは特に価値観が違い共感が生まれにくいことが、コミュニケーションを難しくしている要因と考えられます。

また近年は在宅ワークなどで直接コミュニケーションを取る機会が減り、メンバーとの関係性が築きにくくなったこともコミュニケーションを難しくしている要因です。

年齢が離れているメンバーとは好奇心を持って接することがポイントです。

また1on1ミーティング以外でも、メンバーとの交流をするように心がけ、関係性を深められれば、コミュニケーションの問題解決に近づくでしょう。

メンバーと何を話せばよいかわからずに気まずいため

メンバーと何を話せばよいかわからないときに気まずくなるのは理解できます。

しかし、メンバーと話すことがなくて困るのには原因があるのです。

メンバーと話すことがない事態になる原因に準備不足があげられます。

マネージャーだけでなく、メンバーの準備が不足していても上記の事態は起こりえます。

1on1ミーティングの前に、議題や話すことがないと言われたときの対策を考えておくことがポイントです

1on1ミーティングの効果が得られずやる意味を見出せない

1on1ミーティングは即効性のある施策ではありません。

1人ひとりの業務の遂行効率を向上させ組織全体を改善するには、長い時間が必要だからです。

そのため1on1ミーティングを実施する際は、長期的な視点で効果を検証するとよいです。

また効果が出ているのか検証が難しいと感じる場合は、1on1ミーティングツールを導入して、効果を測定することをオススメします。

たとえ効果が低いと診断されても、原因を分析し、改善してくことで徐々に1on1ミーティングの効果を高められるでしょう。

なお、こちらの資料ではメンバーの現状の活性度を4つのタイプで紹介しています。

無料でダウンロードできますので、1on1ミーティングに臨む前にぜひ一度ご覧になって、メンバーとのコミュニケーションの質を上げる一助としてください。

【1on1入門】知っておきたいマネジメント・仕事スタイル 〜Vol.1 4つのタイプでメンバーを理解する〜

1on1ミーティングに対する苦手意識の改善方法

1on1ミーティングはコミュニケーションの問題から苦手意識が生じやすいと説明しました。

コミュニケーションの問題を解決し、1on1ミーティングに対する苦手意識を改善する方法を紹介します。

1on1ミーティングに対する苦手意識を改善する方法
  • 普段から積極的にメンバーとコミュニケーションをとる
  • メンバーにテーマを事前に決めてもらう
  • メンバーとの共通点がある話題を探して話す
  • メンバーの話を受け入れる

普段から積極的にメンバーとコミュニケーションをとる

昨今ではメンバーと直接話す機会が減っているため、積極的にコミュニケーションを取るのは難しいと感じるかもしれません。

しかし、コミュニケーションの問題はコミュニケーションでしか解決できないため、アクションを増やすことが課題解決の鍵です。

マネージャーがメンバーとコミュニケーションを取るためのアクションプランを3つ紹介します。

メンバーとコミュニケーションを取るためのアクションプラン
  • 朝会・夕会を実施する
  • 社内イベントやレクリエーションを行う
  • チームで出社日を設定する

朝会や夕会を実施して、仕事のことだけでなく個人的なトピックを共有できるとメンバーの理解も深まります。

朝会・夕会を使ってチーム全員であらためて自己紹介をすることも有効です。

さらに社内イベントなどを行うことで、メンバーの意外な一面を発見できコミュニケーションのきっかけを作れます。

また出社日を設定して、チームのメンバーと定期的に会えれば、コミュニケーションの機会が生まれ、関係性も構築しやすくなるでしょう。

メンバーにテーマを事前に決めてもらう

1on1ミーティングを嫌いに感じる理由の1つに、準備不足がありました。
話すことがない、話が続かない状況の発生を防ぐためにも事前にテーマを決めます。

テーマは、ミーティング当日までにメンバーに考えてもらいます。
なぜなら、テーマ決めは自分の課題や取り組んだことをまとめることで、メンバーは自身を振り返りを行い、自省を促せるからです。

また、話題をマネージャー任せにせず自分からの発信で、「1on1ミーティングの時間は自分のために実施している」と感じ責任感が生まれます。

そのためメンバーの自主性が育ち、話すことがないなどという事態にならず有意義な時間になるでしょう。

メンバーとの共通点がある話題を探して話す

先ほどのメンバーとコミュニケーションを取るためのアクションプランを実施し、メンバーとのコミュニケーションを通じて、共通の盛り上がれる話題を見つけて話をしてみましょう。

共通点があると感じると親近感を覚え、より話しやすくなるからです。

共通点を見つけるには、日頃からメンバーに関心を持ち観察することがポイントです。

また相手の話す速度やトーンなどに合わせるテクニックを活用すると、メンバーが無意識に共通点があると感じて、心を開きやすくなります。

メンバーの話を受け入れる

メンバーとのコミュニケーション機会を自ら作ったり、共通点を話題にしたりと工夫しても、話を受け入れてくれないマネージャーだとしたら、メンバーは話したいと思わないでしょう。

メンバーが話したいと思わなければ、コミュニケーションに問題が生じ1on1ミーティングの効果が薄くなってしまいます。

メンバーの話を遮らず、最後まで話を聞いて、対話を進めることが重要です。

「自分の話を受け入れてもらえる」「マネージャーに話してよかった」と思ってもらえるようにメンバーの話や考えを受け入れましょう。

メンバーが1on1を嫌いになってしまう要因

マネージャーが嫌いに感じる理由をご紹介しましたが、メンバーも嫌いになってしまうことがあります。
ここでは、メンバー側が嫌いに感じる要因をご紹介します。

進捗報告のみの場になっている

メンバーが嫌いになる要因の1つとして、1on1ミーティングが業務の進捗報告のみの場になっていることがあげられます。

業務の進捗報告は必要ですが、貴重な1on1ミーティングの時間を利用しなくても業務中にできます。

メンバーはマネージャーと1対1になり業務の進捗のみの話題だと、業務に対してプレッシャーを感じ嫌になるでしょう。

しかしながら、業務の進捗報告から派生してメンバーの本音を引き出せる場合があります。

例えば業務の進捗報告から、業務に対してメンバーが感じていることや改善してほしい点を聞けます。

そのため進捗報告を行う場合は、本音を引き出すところがないか意識しながら行うとよいでしょう。

マネージャーが一方的に話している

マネージャーが話したいことを一方的に話し、メンバーがひたすら聞くような対話になっていない場合もメンバーは嫌いに感じます。

マネージャーの話を聞く場ではないため、過去の話や自分の実績、メンバーに感じていることを一方的に話すと、メンバーは苦痛を覚えてしまうのです。

さらにマネージャー目線で話されると、メンバーは評価面談を実施していると認識する恐れがあります。

そのためメンバーにとって苦痛な時間が続き、嫌いに感じるでしょう。

毎回同じことを聞かれる

1on1ミーティングを実施するたびに、同じことを聞かれる場合もメンバーが嫌になる要因です。

マネージャーは、メンバー複数人とそれぞれ1on1ミーティングを行う場合が多いため、前回の内容を忘れてしまったり、同じ質問を繰り返すかもしれません。

しかしそれでは、メンバーは「興味がないのかな」「ミーティングは意味がない」と感じ誠意が伝わらず、逆効果となります。

メンバーが1on1ミーティングを嫌いにならないための対策

メンバーが実施を嫌いになっては、お互いがネガティブな時間を過ごすだけとなります。

ここでは、メンバーが1on1ミーティングを積極的に取り組んでもらうための対策をご紹介します。

マネージャーも話すことを準備しておく

1on1ミーティングのテーマは、基本的にメンバーに事前に考えてもらいますが、マネージャーもいくつか準備しましょう。

その際は、自分が話す内容ではなく、メンバーに話してもらう話題を準備します。

1on1ミーティングは、メンバーの話を中心に話す時間のため、メンバーが主役となる話題がいいでしょう。

成果に対し工夫したことなど業務に対する質問や、プライベートなどの質問をいくつか準備すると便利です。

メンバーの話を傾聴する

1on1ミーティングは、いわゆる“上司と部下”の関係ではなく対等に話す場です。

そのため、マネージャーは“上司目線”ではなくメンバーの話をフラットに話を聞きます。

しかし、メンバーと対話するうえで、マネージャーは自分の意見を言いたい場面もあるかもしれません。

その際は、メンバーの話の腰を折ることなく、相槌や共感を心掛け最後まで傾聴を心がけましょう。

また、こちらの資料では、メンバーがより主体的になるためのノウハウを紹介しています。

無料でダウンロードできますので、ぜひご覧になってください。

【1on1入門】知っておきたいマネジメント・仕事スタイル 〜Vol.3 メンバーが1on1に主体的になるために〜

メンバーが話しやすいと感じる雰囲気づくりが大切なのです。

記録をとる

対話をするだけでは前回の内容や成長の進捗がわからないため、記録は大切です。
そのため、1on1ミーティングシートの利用がおすすめです。

1on1ミーティングのシートは、実施時にメンバーと話した内容や質問などの記録で、聞き漏らしや同じ質問などが防げます。

また、事前に話したいことをシートに記載することで、何を話そうかと考える時間を短縮できるため、ミーティングの時間を有効に使えます。

さらに前回を振り返りながら成長の度合いも確認できるため、1on1ミーティングシートをぜひ活用しましょう。

1on1ミーティングで必要な心構え

1on1ミーティングに必要な心構えを下記の3要素から解説します。

  • マインド面
  • スキル面
  • オペレーション面

それぞれくわしく説明します。

マインド面

1on1ミーティングはメンバーのための時間というマインドを持って臨みましょう。

マネージャーは話したいことが多いかもしれません。

しかし、マネージャーばかり話していては、メンバーの成長につながりにくいです。

目の前のメンバーがどうしたら成長できるかを考え、議題を消化することが大切です。

また1on1ミーティングはメンバーのための時間という認識を徹底することで、対話の言動や態度・姿勢に現れます。

その姿勢などがメンバーを前向きにさせ、1on1ミーティングの効果を高めるのです。

スキル面

1on1ミーティングを充実させるにはマネージャーの1on1ミーティングスキルが鍵になります
マネージャーの1on1ミーティングスキルが不足していると、メンバーから話を聞いてメンバーに気づきを与え成長を促せないからです。

つまりマネージャーのスキルがメンバーの成長度に影響するといえます。

1on1ミーティングのスキルを磨き続ける意識を持ち、マネージャーも成長することは1on1ミーティングの効果を上げるうえで重要な要素です。

また1on1ミーティングで必要なスキルは以下の3つです。

  • コーチングスキル
  • ティーチングスキル
  • フィードバックスキル

1on1ミーティングスキルの詳細や磨き方について気になる方は、以下の記事をご覧ください。
1on1ミーティングで必要なスキルとは?スキルの磨き方もご紹介

オペレーション面

オペレーション面で重要な心構えは、一定したオペレーションがされているか常に振り返る意識を持つことです。

1on1ミーティングは定期的に行うことで効果を発揮するマネジメント手法です。

そのため、安定して1on1ミーティングを行う必要があります。

安定して1on1ミーティングを行うにはスケジュール通りに実施できているかを常に振り返りましょう。

もし予定通りに実施できていない場合、業務時間や予定の組み方などを修正するとよいです。

1on1ミーティングが成功するポイント

ここまで、マネージャーとメンバーが1on1ミーティングを嫌いになる理由と改善方法をご紹介しました。
続いて、1on1ミーティングが成功するポイントを2つご紹介します。

実施する目的を共有する

1on1ミーティングを実施する目的の理解は重要と、冒頭でご紹介しました。
目的の理解は、マネジャーだけでなくメンバーにも必要です。

なぜなら実施する理由に納得すると、取り組む姿勢が変わるからです。

ただ1on1ミーティングを実施すると伝えるだけでは、メンバーは「業務時間が減る」「マネージャーと話すことない」など苦手意識が出てしまいます。

やがて、1on1ミーティングに対しネガティブな印象を与え、実施自体も対話が消極的になるなど効果が減る可能性があります。

そのため1on1ミーティングの目的の共有は、積極的に取り組んでもらい効果を高めるために重要です。

メンバーとの対話を意識する

繰り返しになりますが1on1ミーティングは、評価面談ではないため、“上司と部下”の関係をフラットにします。

マネージャーは、“上司目線”で話すのではなく、フラットに人と人として対話を意識しましょう。

それにより、メンバーは話しやすく感じ、「マネージャーにもっと話を聞いてほしい」と感じてもらえるでしょう。

まとめ|1on1ミーティングが嫌いと感じる原因を分析し対策しよう

1on1ミーティングを嫌い・苦手と感じているとしたら、どこかに原因があるはずです。

主に1on1ミーティングを嫌いになる原因はコミュニケーションにあります。

コミュニケーションに問題がある場合は、まずは内省して自身のメンバーに対する言動や対応を見直しましょう。

た1on1ミーティングの苦手意識を改善する方法は以下の3つがあげられます。

  • 普段から積極的にメンバーとコミュニケーションをとる
  • メンバーとの共通点がある話題を探して話す
  • メンバーの話を受け入れる

これら3つのポイントを意識しつつ、普段からのコミュニケーションがメンバーとの関係性を深めることで、1on1ミーティングの質をより高められます。

また、こちらの資料では、弊社ならではの1on1ミーティングのノウハウを紹介しています。

無料でダウンロードできますので、1on1ミーティングに臨む前にぜひ一度ご覧になってみてください。

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reviiコラム編集部

revii(リービー)のサービス企画・運用に携わるメンバーが、組織改革やマネジメント育成、1on1ミーティングなどで役立つ情報・HowToを発信しています。
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