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1on1ミーティングとコーチングの違いとは?それぞれの特徴を徹底解説

2022年11月29日
2022年11月30日
1on1ミーティングとコーチングは似て非なるマネジメント手法です。

この記事を読んでいる方は、次のような疑問をお持ちではありませんか?

「1on1とコーチングは何が違うの?」
「どちらも対話で進めるなら同じじゃないの?」
「1on1とコーチングはどちらをやるべき?」

この記事では、1on1ミーティングとコーチングの違いについて、双方のメリットとデメリットを比較しながら解説します。

1on1ミーティングとコーチングの特徴を知ることで、皆さんのマネジメントに活かせるポイントが見つかると幸いです。

ぜひご一読ください。

1on1ミーティングとコーチングの違い

1on1ミーティングとコーチングは混同されたり、同一視されたりしがちですが、まったく異なるものです。

1on1ミーティングとは、対象となるメンバーの課題を解決し、業務の遂行能力をアップさせることを目的としたマネジメント手法のことです。

それに対してコーチングは、メンバー自身が課題に対する答えを持っているという前提で接します。

コーチ役は基本的に明確な答えを与えず、メンバーが自発的に答えを導き出していくことを目指す対話手法のひとつです。

1on1ミーティングもマネージャーとメンバーの対話で進めるものですから、コーチングの考え方を1on1ミーティングの進行に活かすことも可能です。

コーチングのメリット

コーチングには大きく分けて次の3つのメリットがあります。

コーチングのメリット
  1. メンバーの自発的な思考力を養うことができる
  2. 本人が気づいていない長所に気づかせることができる
  3. 気づきを与えてメンバーの視野を広げられる

コーチングのメリット1.メンバーの自発的な思考力の養成

コーチングを行なうことで、コーチングを受けるメンバーの自発的な思考力を養うことが可能です。

コーチングでは、メンバーが持つ課題に対してマネージャーが答えを与えることは原則としてありません。

マネージャーはメンバーの中にすでに答えがあるという前提に立ち、それを引き出すサポートをします。

メンバーはコーチングを通じて自分の中の答えを言語化していくことで、自発的な思考力を身につけていくことができます。

コーチングのメリット2.気づいていない長所を発見するためのサポート

コーチングを進める中で、メンバー自身が気づいていない長所を発見するためのサポートができます。

あるメンバーにとっては普通に行なっていることでも、ほかのメンバーにとっては高度なスキルである可能性があります。

マネージャーと対話することでメンバーが自分の行動を客観的に見る機会が得られ、より適切な自己評価をくだすことが可能になるでしょう。

コーチングのメリット3.メンバーの視野の拡張

コーチングにより、対象となるメンバーの視野が広くなることも考えられます。

ある課題について一人で考えていると、どうしても自身の思考の傾向に寄りがちです。

しかしコーチングを通じてほかの人間の視点を知ることで、思考の幅が広がり、同じ課題に対して新たな選択肢が見つかる可能性があります。

コーチングのデメリット

コーチングはメリットがある一方で、次のようなデメリットもあります。

コーチングのデメリット
  1. 経験の浅いメンバーには効果が薄い
  2. マネージャー、メンバー双方のコミュニケーション能力に成果が依存する

コーチングのデメリット1.経験の浅いメンバーには効果が薄い

業務改善にコーチングを取り入れる場合、仕事の経験が浅いメンバーにはあまり効果的でない可能性があります。

コーチングは対象となるメンバーがすでに持っている解決策を引き出すことで、課題解決へと向かうためのメソッドです。

そのため解決策のバリエーションが少ないメンバーに対してコーチングを行なっても、有効な解決策にたどり着けない可能性が高くなってしまいます。

経験が浅いメンバーには、まずしっかりと研修を重ねて基本的な業務能力を身につけさせることからはじめる必要があるでしょう。

コーチングのデメリット2.実施者のコーチング能力に効果が依存する

コーチングの効果は、実施するマネージャーがどれだけコーチングに習熟しているかによって大きく変わります。

見よう見まねでコーチングを行なっても十分な効果を得ることは難しいといえます。

コーチングをする側、される側双方が時間を無駄にしないためには、しっかりとコーチングスキルを学ぶ機会を設けることが必要です。

1on1ミーティングのメリット

コーチングと同様に、1on1ミーティングにもメリットとデメリットがあります。

1on1ミーティングの主なメリットは以下のとおりです。

1on1ミーティングのメリット
  1. メンバーそれぞれに合わせたマネジメントができる
  2. マネージャーとメンバー間の人間関係を構築しやすい
  3. メンバーが抱える業務上の課題解決ができる

1on1のメリット1.メンバーそれぞれに合わせたマネジメントができる

対象となるメンバーそれぞれに合わせたマネジメントがしやすいことが、1on1ミーティングの大きなメリットです。

1on1ミーティングではプライベートなことまで話題にするため、メンバー個人の性向を把握しやすいといえます。

会社の方針やマネージャーの考えだけでなく、メンバー自身のプロフィールに沿ったマネジメントができれば、効率よく業務を行う力を向上させられるはずです。

1on1のメリット2.マネージャーとメンバー間の人間関係を構築しやすい

1on1ミーティングを通じてマネージャーとメンバーが言葉を交わす機会を定期的に持つことで、人間関係を築きやすい環境を作れます。

業務を円滑に進めるためには、チーム内のコミュニケーションがスムーズに行われる必要があります。

マネージャーとメンバー間の意思疎通のハードルが下がることで、業務効率が改善し、結果的にチーム全体の生産性アップが期待できるのです。

1on1のメリット3.メンバーが抱える業務上の課題解決ができる

1on1ミーティングのアプローチのひとつに、メンバーが抱える業務上の課題に対し、マネージャーが課題解決のためのリソースを提供することがあげられます。

ここでの“リソース”とは、解決のためのアドバイスや必要な情報だけでなく、必要な人、予算、物品なども含まれます。

1on1ミーティングにより必要なリソースが確保されることで、メンバーの課題が解決され、チーム全体の業務の遂行能力が向上します。

1on1ミーティングのデメリット

1on1ミーティングの主なデメリットは以下のとおりです。

1on1ミーティングのデメリット
  1. 長期にわたり定期的に継続しなければ効果が現れない
  2. マネージャーは事前準備に時間がかかる
  3. 十分な効果を得るにはマネージャーの熟練が必要

1on1のデメリット1.長期にわたり定期的に実施しなければ効果が現れない

1on1ミーティングは即効性にとぼしく、長期的かつ定期的な実施が前提とされるマネジメント手法です。

特にメンバーから信頼を得ることは1on1ミーティングの成功に欠かせませんが、一朝一夕に達成できることではありません。

マネージャーとメンバーがお互いにフィードバックしあい、1on1ミーティングを繰り返し質を高めていくことで、満足できる効果がしだいに現れるようになってきます。

1on1のデメリット2.マネージャーは事前準備に時間がかかる

1on1ミーティングを実施するには事前準備が必要です。

特にマネージャーは、対象となるメンバーのプロフィールや業務の様子などを観察し、状況を把握しておかなければなりません。

多くのメンバーを抱えるマネージャーは、事前準備を行なうだけでも相当なリソースを割くことになるでしょう。

1on1のデメリット3.十分な効果を得るにはマネージャーの熟練が必要

効果を十分に得るためにマネージャーの習熟が必要な点は、1on1ミーティングもコーチングと変わりません。

基本的な進行の仕方、守るべき原則、細かな注意点など、1on1ミーティングの目標達成のために身につけるべきスキルは多岐にわたります。

すべてのスキルを身につけてから1on1ミーティングを行なうのが理想ではありますが、状況的には「会社として導入されたからまずやってみよう」というパターンが多いでしょう。

その場合は1on1ミーティングの実施内容を振り返りながら、必要なスキルを少しずつ身につけていく必要があります。

1on1ミーティングに必要なスキルについては、こちらの記事で詳しく解説しています。

https://revii.jp/article/1on1-skill

1on1ミーティングの目標

1on1ミーティングは、メンバーの業務の遂行能力の向上を目的として行われます。

1on1ミーティングの実施を通じて得られるメリットは、あくまで目的達成に向けたアプローチだと考えてください。

アプローチを目的だと勘違いしてしまうと、1on1ミーティングの効果を適切に評価できなくなるおそれがあります。

たとえば、アプローチのひとつである“メンバーとの人間関係づくり”を1on1ミーティングの目的に設定した場合を考えてみましょう。

この場合、プライベートな雑談に重きを置く一方で、メンバーの業務課題の解決をおろそかにしてしまい、本来の目的である“業務効率の向上”が達成できない可能性があります。

企業におけるコーチングの目標

企業におけるマネジメントにコーチングを取り入れる場合、メンバー個人が持つ能力や志向を、企業の目指すゴールの中でどのように位置づけることができるかを示すことが目標だと言えます。

メンバーが抱えている業務上の課題の解決策や、本人が持つ資質に対する気付きを与え、成長につなげることが求められます。

まとめ|コーチングを1on1ミーティングに活かす

1on1ミーティングとコーチングは相性がよいと言えます。

1on1ミーティングでは、対話を通じてメンバーの自発的な課題解決の力を養うことが求められます。

コーチングの“メンバーの答えを引き出す”アプローチを活用することで、1on1ミーティングに期待される効果の一部が達成しやすくなるでしょう。

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