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目標の決め方とは?適切な設定のコツや注意すべきポイントを解説!

「目標を設定しても期待した効果が得られない」

「目標の達成が目的になっている」

「失敗しない目標の決め方を知りたい」

本記事を読んでいる方の中には、適切な目標の決め方がわからなくて、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

ただなんとなく目標を設定し、それを達成すれば効果が出るわけではありません。
目標の決め方を間違えていると、期待している効果は得られないでしょう。

本記事では、目標の決め方のコツ、目標の具体的な決め方、目標設定で注意すべきポイントを解説します。

ぜひ最後まで読み、目標を決めるのにお役立てください。

目標設定の重要性

目標設定は、なりたい姿への道を示すだけでなく、生産性やモチベーションの向上にもつながる大切な役割を担っています

目標とは、目指すべき姿や状態のことであり、目標を決めることで、やるべきことの優先順位が明確となります

やるべきことが明確に定まると、迷ったり悩んだりして立ち止まる時間が減り、生産性が向上するでしょう。

目標があるからこそ、それを達成しようとモチベーションが高まったり、達成したときに充実感を味わえたりもするのです。

目標設定のメリット3つ

目標設定のメリットには、以下の3つがあります。メリットを理解しておくことで、目標設定がどれほど重要なのかを再確認できるでしょう。

  1. モチベーションの維持・向上につながる
  2. やるべきことが明確になり、迷いがなくなる
  3. 将来のビジョンを描きやすくなる

それぞれのメリットをくわしく解説します。

メリット1:モチベーションの維持・向上につながる

目標があると、その目標を達成しようと必死になったり、迷うことなく行動ができたりするため、高いモチベーションを維持できます

仕事でよりよいアウトプットを出すためには、モチベーションは大切な要素の1つです。

目標を設定しないまま業務に取り組んでいる場合、ただ言われたことをこなすだけになるため、当然アウトプットの質も下がってしまうでしょう。

目標の設定は、モチベーションを向上させ、よりよい結果を出すことにつながるのです。

メリット2:やるべきことが明確になり、迷いがなくなる

目標があると、いま何をすべきなのかが明確になるため、迷うことがなくなります

迷いは、生産性を落として作業を遅くするだけでなく、大きなミスを引き起こしてしまう可能性があるでしょう。

迷って立ち止まったとしても、ゴールが決まっていれば、無駄なことを考えたり、他のことに気を取られたりする心配はありません。

やるべきことが明確になり、迷いがなくなることは、目標設定をして得られる大きなメリットの1つです。

メリット3:将来のビジョンを描きやすくなる

目標を設定するときには、未来のことを考えるため、将来のビジョンを考えるきっかけになります。

いきなり将来のことを考えるのは難しく感じる方も多いかもしれませんが、達成したい目標を考えると、自然と将来のことも考えられるようになるでしょう。

将来のことを考えて、少しでもビジョンを持って働く場合と、何も考えずにただ働いているのでは、数年先の姿や状態は大きく変わるはずです。

目標の設定には、将来を考える機会になるメリットもあります。

目標の決め方のコツ4つ

目標の決め方には、以下4つのコツがあります。
コツを知っておくだけで、質の高い目標設定ができるようになります。

  1. できる限り具体的な数字で設定する
  2. 達成期限を明確にする
  3. なぜ達成したいのかを明確にする
  4. 段階的に細かく設定する

それぞれのコツをくわしく解説していきます。

コツ1:できる限り具体的な数字で設定する

目標を決めるときには、できる限り数字を入れて、定量的に判断ができるようにしましょう

具体的な数字が入った目標は、達成度の確認がしやすく、達成までの逆算もしやすくなるからです。

例えば、1ヶ月で3kg痩せるという目標を決めたとします。

この場合、具体的に数字が入っているため、1日に100g減量できれば、目標を達成できるとすぐにわかります。

目標を決めるときには、なるべく具体的な数字を入れることを心がけましょう。

コツ2:達成期限を明確にする

目標には、いつまでに達成するのかといった明確な日付を定めましょう

期日のない目標の場合、達成を後回しにしたり、途中でモチベーションが低下して達成を諦めてしまったりするからです。

期日を設定せずに、新年と同時に掲げた目標は、その年の年末に振り返って、達成できていないことはよくあることではないでしょうか。

目標を決めるときには、何をどれだけの他に、いつまでに達成するのかも具体的に設定しておきましょう。

コツ3:なぜ達成したいのかを明確にする

目標を設定するときには、なぜその目標を達成したいのかという理由も明確にしておきましょう

達成したい理由があいまいな場合、途中でなぜ目標に向かって頑張っているのか見失ってしまうこともあるからです。

具体的な数字や期日を設定し、目標達成に向けて必死に数字を追っていたら、いつの間にか目標の達成が目的になってしまうこともあるでしょう。

具体的に目標を決めるだけでなく、なぜ達成したいのかという理由も合わせて決めておくことが大切です。

コツ4:段階的に細かく設定する

目標を決めるときには、目標を段階的に細かく設定しておくのがおすすめです

目標を段階的に設定することで、達成感を何度も味わうことができ、モチベーションを維持できるからです。

いきなり大きな目標を目指すと、途中で全く前に進めている実感が得られずに、挫折してしまうこともあるでしょう。

最終目標までの間にいくつかの目標を設定することで、1つずつ前に進んでいることを感じながら、高いモチベーションで活動できます。

目標設定の決め方3つ

目標設定の具体的な決め方を3つご紹介します。

目標設定にはさまざまな方法がありますが、以下3つをおさえておけば問題ないでしょう。

  1. SMARTの法則
  2. ベーシック法
  3. PDCAサイクル

それぞれの決め方をくわしく解説していきます。

決め方1:SMARTの法則

SMARTの法則とは、Specific(具体的な)・Measurable(測定可能な)・Achievable(実現可能な)・Relevant(関連した)・Time-bound(期限を定めた)の5つを基準に目標を決める方法です。

目標に対して具体性があるか、達成度の確認ができるか、達成不可能ではないか、達成によって利益はあるか、期限が定められているか、をそれぞれ確認します。

特に確認する順番は決まっていませんので、仮に「〇〇を達成する」と目標を設定していたら、「〇月〇日までに〇〇を達成する」などのように、SMARTの法則を当てはめていきましょう。

実際に、残業に対して目標を設定する場合で考えてみます。

基準1(Specific):1年以内に1人あたりの残業時間を月10時間以内にする
基準2(Measurable):1人あたりの残業時間が管理され測定できるか
基準3(Achievable):現在の残業状況から達成可能か
基準4(Relevant):残業時間の削減は会社の成長につながるか
基準5(Time-bound):目標に対する期限は明確に定まっているか

SMARTの法則をすべて当てはめなければいけないわけではありませんが、なるべく当てはまる目標にしたほうが、よりよい目標になります。

決め方2:ベーシック法

ベーシック法とは、目標項目、達成水準、期限、達成計画の4ステップで目標を決める方法です。

目標項目とは、目標が4つのタイプ(向上、改善、維持、創出)のうちから、どのタイプに当てはまるのかを明確にします。

達成水準はどうなれば達成したかを判断する水準、期限はいつまでに達成するのかという期日、達成計画は具体的にどう実行するのかという計画です。

実際に、売上に対して目標を設定する場合で考えてみましょう。

ステップ1(目標項目):毎月の売上アップを目指す(向上タイプ)
ステップ2(達成水準):現在の売上額を10%アップさせる
ステップ3(期限):6ヶ月後までに達成を目指す
ステップ4(達成計画):期限から逆算し、1ヶ月・1週間単位の目標と具体的な行動を決める

目標項目、達成水準、期限、達成計画の順番で1つずつ決めていくことで、具体的な目標設定ができます

決め方3:PDCAサイクル

PDCAサイクルとはPlan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Action(改善)の4ステップで目標設定から実行し、改善するまでを1サイクルとする決め方です。

Plan(計画)では、5W1Hをもとに、いつ、どこで、だれが、何を、なぜ、どのように実行するのかという目標を設定し、計画を立てていきます。

Do(実行)では実際に計画を実行し、Check(評価)では実行したものを分析・評価、そして最後のAction(改善)で次の計画へとつなげる対策や改善を検討します。

実際に、職場環境に対して目標を設定する場合で考えてみましょう。

ステップ1(Plan):職場環境を維持するため、部署ごとに当番制で、週1回の清掃を実施する
ステップ2(Do):計画を立てたら、まずは計画を実施する
ステップ3(Check):実施した結果、週1回で十分か、当番制度はうまく機能しそうか、など評価・検討する
ステップ4(Action):評価・検討をもとに、改善点があれば対策を考える

実践しながら何度もPDCAサイクルを繰り返すことで、最終目標に近づいていけるため、自然と段階的なステップを踏んでいけるでしょう

目標設定で注意すべきポイント4つ

目標設定で注意すべきポイントは、以下の4つです。

目標を設定したあとでもよいので、確認しておきましょう。

  1. 目標を高くしすぎない
  2. 目標の数は増やしすぎない
  3. あいまいで抽象的な目標にしない
  4. 継続できない目標を設定しない

それぞれのポイントを詳しく解説していきます。

ポイント1:目標を高くしすぎない

目標を高く設定しすぎないように注意しましょう

上を目指すことは悪くありませんが、高く設定しすぎると、途中から現実味がなくてモチベーションが低下したり、諦めてしまったりする原因となるからです。

目標達成を100%とした場合、200%に設定するのは無理があるので、120%ほどに設定しておくのがちょうどよいでしょう。

高すぎる目標設定は、逆にモチベーション低下や諦めの原因になってしまうため気をつけましょう。

ポイント2:目標の数は増やしすぎない

複数の目標を同時に立てるのはおすすめしません

目標の数が増えれば増えるほど、それぞれの目標に対する意識が分散してしまい、中途半端になってしまうからです。

目標を複数立てるのではなく、短期的な目標と長期的な目標のように、最終目標に対して小さな目標を立てるなど、段階的に設定する方がおすすめでしょう。

目標の数を増やしすぎると、どの目標に対しても中途半端になってしまうため、同時に目標を立てすぎないように気をつけましょう。

ポイント3:あいまいで抽象的な目標にしない

目標を設定するときには、あいまいな表現は減らし、なるべく具体的にしましょう

あいまいな表現を使用すると、目標の達成度がわかりにくいだけでなく、実際に何をすべきかがわからなくなることがあるからです。

抽象的であいまいな目標にならないようにするには、数字や固有名詞などを入れて、具体度が高くなるような工夫をしましょう。

目標には、なるべく具体的な表現を増やし、あいまいで不明確にならないように注意しましょう。

ポイント4:継続できない目標を設定しない

少しでも継続が難しそうだなと感じたのであれば、目標の設定を見直しましょう

どれだけ明確に細かい目標設定をしていたとしても、継続ができなければ達成できないからです。

目標を立てているときは、熱量が高いため、少し無謀な目標設定をしても問題ないと思うかもしれませんが、いざやってみると、すぐに挫折してしまうでしょう。

目標を設定したときには、一度冷静になって達成可能な目標かどうかを確認しましょう。

まとめ:コツや注意点を意識して、効果的な目標設定をしよう!

目標を決めるときには、本記事で紹介した4つのコツと注意点をそれぞれ意識してみましょう。

目標の決め方は、SMARTの法則、ベーシック法、PDCAサイクルのいずれかに沿って決めるのがおすすめです。

目標をなんとなく決めて、それを達成しても効果的ではありません。

目標の達成を目的にするのではなく、達成したあとの姿や状態を目指しましょう

ぜひ期待以上の成果が出る目標の決め方をして、効果的な目標設定をしてください。

reviiコラム編集部

revii(リービー)のサービス企画・運用に携わるメンバーが、組織改革やマネジメント育成、1on1ミーティングなどで役立つ情報・HowToを発信しています。
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