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脚光を浴びるピープルマネジメントに有効なツール3つをくわしく解説

ここのところ話題になっているピープルマネジメントを、ツールで試してみるのはいかがでしょう。

タレントマネジメントやパフォーマンスマネジメントなど、過去にさまざまなマネジメント手法を試してみたものの、いまひとつ期待する結果には及ばなかった経験を持つ企業が少なくはありません。

ツールは、人間にできないことを可能にしてくれます。

さまざまなピープルマネジメントツールから、3つに絞って紹介します。

ピープルマネジメントツール導入に際し考えるべきポイント

ツールの導入には、費用の発生が伴います
ポイントをしっかり押さえて、間違いのないツール選びを心がけたいものです。

以下、導入のメリットからはじまり、デメリットについても言及しています。

導入が決まれば、いくつかあるピープルマネジメントツールの中から選ぶことになります。

自社にふさわしいものを選択するに当たって、考えるべきポイントを押さえておくことも重要です。

導入メリット(1)⇒人間にはできない業務の実現

人間には不可能な作業を可能とできるITツールは、生活をより楽しく、世の中を便利にしてきました。

ビジネスの世界でも、従業員の負担を軽減するITツールが各社から提供されています。

タレントマネジメントツールに続き、現在大きな注目を集めているのはピープルマネジメントツールです。

バリエーションもかなり豊富になりました。

ピープルマネジメントツールのほとんどで、メンバーのスキルや成長の進み具合を可視化できます

また、AIの著しい進歩が報じられる昨今です。

中には、1on1ミーティング実施中のメンバーのふるまいを、AIにより分析・記録できるものまで出てきています。

ピープルマネジメントツールでは、従来のように業績を直接的に示す数字のみには頼りません。

それでも、メンバーが成果を出しやすい業務とメンバーとのマッチングを可能とできるのです。

ピープルマネジメントが目的とするモチベーションアップの実現から、エンゲージメントの向上も期待できるでしょう。

さらには、人間のように主観や感情が入らないのも、あえて資金を投じてまでITツールを導入するメリットの1つです。

公平性が担保でき、これもエンゲージメント向上の一因になると思われます。

導入メリット(2)⇒人件費の高騰の抑制

ITツールはいずれも、業務の削減を可能とします。

ピープルマネジメントツールが減らせるのは、主にマネージャーの業務です

ピープルマネジメント未導入の企業でさえ、ワークスタイルの多様化によりマネージャーの業務量は、以前と比べてすでに増加しています。

ピープルマネジメント導入後は、マネージャーの業務量がさらに増える可能性があります。

テレビのマラソン中継で、ランナーのそばについて走っているペースメーカーと呼ばれる伴走者を見たことがあるでしょう。
ピープルマネジメントの導入後は、ペースメーカーがランナーをサポートするような役割をマネージャーがメンバーに対してするよう求められます。

ピープルマネジメントではマネージャーがメンバーと向き合い、各メンバーの潜在的な可能性をできる限り引き出す必要があるのです。
従来のトップダウン型マネジメントでは、マネージャーが知っている方法をメンバーに伝えればよかったのですが、ピープルマネジメント導入後はマネージャーとメンバーが一緒になって考える(伴走する)ケースが増えてきます。

よって、マネージャーがメンバーに費やす時間の増加が考えられます。
ピープルマネジメントの面でマネージャーを助ける“ピープルマネージャー”とも呼ぶべき人材を、置く必要すら出てくるかもしれません。

厚生労働省が公表したデータによるとによると、労働者1人にかかる人件費は総額で月平均408,140円です。

なお、ピープルマネジメントツールを導入したのにもかかわらず、マネージャー業務量の激増から、ピープルマネージャーを置くようになることがあるかもしれません。

しかし、ピープルマネジメントツールはピープルマネージャーの業務量を減らし、成長のサポートもしてくれます。

ピープルマネジメントツール未導入の場合と比較して、それ以上に人件費が増えることは抑制されます。
参考:厚生労働省『令和3年就労条件総合調査結果の概況

導入デメリット

ピープルマネジメントツールの導入に、難色を示すマネージャーの存在も考えられるでしょう。
課題があるとすれば、ITツールの扱いには自信を持っていないけれど、ITツールなしでも成果を上げてきたマネージャーの存在です。

ITツールの中でも、とりわけ新しいのがピープルマネジメントツールです。

告知もなく、いきなりピープルマネジメントツールを導入し、利用を上から命令するのは控えるのが無難でしょう。

さしあたっては、導入に前向きなマネージャーが、自主的にツールを試せる環境の提供からはじめてみるのはいかがでしょうか。

利用にかたくなだったマネージャーも、ほかのマネージャーから感触のよさの話を聞いたなら、試してみる気になるのが通常でしょう。

ピープルマネジメントツール選択に当たって考慮する点

各ツールが搭載する機能により得られる効果と、発生する費用を考えなければなりません

また、同じツールでも機能ごとに、搭載に必要な金額が異なります。
より以上の料金を支払うことで、より高度な機能の搭載が可能となるため、十分に調べる必要があります。

1on1ミーティングに対応した機能があるか

ピープルマネジメントを実践するためには、1on1ミーティングが有効です。

メンバーと定期的に向き合い成長を促し、1人ひとりの成功をサポートできるマネジメント手法だからです。

マネージャーがメンバーと向き合う場となるのは、多くの企業で1on1ミーティングでしょう。

次に紹介する3ツールのいずれもが、1on1ミーティングの機能に力を入れています。

なお、ピープルマネジメント実践に必要な3項目は、以下の記事が参考になります。

料金

細かなカスタマイズにより、料金が変わるピープルマネジメントツールも少なくはありません。

そのため最新の料金表やくわしい説明は窓口にお問い合わせください。

導入ツールの決定は、十二分な検討をしてからでも決して遅くはないでしょう。

ピープルマネジメントにおすすめのツール3選

3つとも、注目度の高いピープルマネジメントツールです。

各方面から、非常に高い評価も得ています。

いずれのツールにも、ネットからダウンロード可能な資料が用意されています。
まずその資料で、検討をはじめるのがおすすめです。

「revii(リービー)」

株式会社ZENKIGENが提供するのがreviiです。

reviiの概要

リモートワークが珍しくない時代となり、1on1ミーティングはオンラインで実施されることが多くなりました。

しかし、どんなに頻繁に1on1をできたとしても、多様な人財の理解を含め、それぞれにあったマネジメント手法で接することは難しいです。

「revii」は、オンラインで実施される1on1の動画から、
搭載されているAIが発話量などに加え、声の抑揚・表情・視線の動きなど、従来は定量化できなかったメンバーのふるまいを客観的に分析・記録します。

ビッグデータももとにして、かつては難しかった次の項目を定量化できるようになりました。

  • 企業やチーム全体の状態
  • マネージャーのマネジメント能力
  • メンバーの1on1当時の状態

AIの技術は、先行して提供してきたWeb面接サービスの“harutaka(ハルタカ)”を独自で開発したときに蓄積しました。

保有している動画データは、100万件を超えるといいます。

また、分析した結果から、各マネージャーが抱える課題や悩みに合わせた改善方法を提案し、
学習コンテンツを提供します。

これにより、マネージャーは経験学習サイクルを回すことができるようになります。

Wistant

Wistantは株式会社フルートが運営しているピープルマネジメントツールです。

Wistantの概要

特にリモートワークが展開されるようになってからは、メンバーとのコミュニケーション量が減少したことを感じるマネージャーも少なくないでしょう。

ライトなコミュニケーションを重視して設計されたWistantは、Slack・Chatwork・Teamsとの連携が可能です。

これらビジネスチャットツールからの通知を、適切なタイミングとできる設定も用意されています。

また、日本の企業にはプレイングマネージャーの立場にある人が多いため、通常の業務中でも自然な形でピープルマネジメントの実践をできるのが強みです。

マネージャー・メンバー間の1on1スケジュール設定が可能で、これまで以上の頻度でコミュニケーションの場を確保できるようになるでしょう。

さらに、ピープルマネジメントで重要とされる目標の設定や管理・フィードバックに対しても、Wistantには機能が搭載されています。

例えば、高いクオリティーの目標を設定したとしても、進捗の状況を可視化できるので安心です。

一般的にマネージャーからメンバーへの一方向のイメージが強いフィードバックですが、メンバーからマネージャーへのフィードバックもWistantは可能です。

KAKEAI

1on1サポートツールKAKEAIのテレビCMを、ご覧になった方もいるのではないでしょうか。

2023年執筆時では、お笑いトリオのパンサーが出演しています。

株式会社KAKEAIが運営しているピープルマネジメントツールです。

KAKEAIの概要

Slack・Teams・Outlookと連携ができ、1on1の時間前にはメッセージやメールで通知してもらえます。

記載されているリンクをクリックするのみで、1on1ミーティングの開始です。

ビデオ通話による1on1が可能で、リモートワーク時代にも適していると言えるでしょう。

メモスペースが設けられている点が好評です。

リアルタイムで同期されるため、書き忘れの心配がありません。

可視化には、工夫が凝らされています。

例えば、1on1ですっきりした度合いが、5段階で選べるのです。

5つの目盛りで、直感的に度合いの把握が可能です。

選んだ度合いが、公開されることはありません。

ツールに対する信頼感から、エンゲージメントの向上も見込めるでしょう。

まとめ ピープルマネジメントツール導入済みの企業はまだ少数

ピープルマネジメントツールの導入済み企業は、現状それほど多くはないでしょう。

ピープルマネジメント自体が、まだ新しい概念だからです。

かつては話題になる場合も多かったタレントマネジメントツールと入れ代わるような形で、2010年代の前半に登場してきました。

早い時期に導入すれば、ほかの企業より先にスタートを切れるのではないでしょうか

ぜひ本記事で紹介したツールを参考に、導入を検討してみてください。

reviiコラム編集部

revii(リービー)のサービス企画・運用に携わるメンバーが、組織改革やマネジメント育成、1on1ミーティングなどで役立つ情報・HowToを発信しています。
記事に関するお問い合わせは、下記リンクよりご連絡ください。
https://revii.jp/inquiry

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