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チーム力向上のポイントとは?具体的な3つの方法を紹介

一人で成し遂げられる仕事は多くありません。

組織やチームを結成し、メンバーで連携していくことで大小様々な仕事を遂行していけます。

コミュニケーションや連携性・連帯性が高いチームが、そうでないチームと比べて、一般的に目標の達成率や仕事の質が高いとされています。

逆にコミュニケーションが少なく、互いに対しての不満が募っているチームは結果につながりにくく、メンバーの定着率も低くなる恐れがあります。

本記事では、チームとしてのパフォーマンスに影響するチーム力を向上させるために必要なポイントや具体的な方法を紹介していきます。

チームをまとめているマネージャーや、組織のチーム力を上げたい方は、是非参考にしてください。

ちなみに弊社では、マネージメント手法の一つとして「1on1ミーティング」を導入する企業が増えてきた昨今の状況を把握するべく調査を行いました。

調査結果は無料でダウンロードできますので、ぜひ一度ご覧になってみてください。

マネジメントと1on1ミーティングに関する意識調査

チーム力とは

チーム力とは、特定のチームが発揮可能な総合的な能力のことです。

チーム力の大小は、所属するメンバーの能力も関係しますが、それ以上にチームワーク(協調性や連帯制)とチーム内のルール、適切な役割分担、リーダーシップなどで変わってきます。

また、組織力と同様の意味で使われる場合が多いですが、2つの言葉が同時に使われる場合には、組織全体の総合力を示す組織力に対して、チーム力は比較的小規模なチームに焦点を当てて使われます。

チーム力が求められる背景とは

近年働き方が大きく変化し、チーム力が従来に比べてより話題にあげられることが増えました。

どのような背景で求められているのでしょうか。

IT技術の進化

IT技術の進化により、業務の高度化・複雑化が加速し、専門性の高い技術が業務で求められることが増えました。

しかし、個人が多種の業務にわたって高い専門性を保持することは困難なので、より多様なメンバーとチームとしてプロジェクトを遂行していく必要があります。

その際に、いかにチームとしての生産性を向上していくかといった議論のなかで、協力体制や連帯性といったチーム力の重要さが再認識されてきたのでしょう。

VUCAの時代

2021年代から一般的に広まった言葉がVUCAです。

VUCA
  • V⁼Volatility(流動性)
  • U⁼Uncertainty(不確実性)
  • C⁼Complexity(複雑性)
  • A⁼Ambiguity(曖昧性定)

もともとアメリカで軍事用語として使用されていた言葉で、一般の会社でも従来の常識が通用しない大きな変化が起きはじめ、ビジネスに大きな影響を与える時代の変化として注目されるようになりました。

VUCA時代は、未来を予測することが困難ですが、変化する環境に適応していかなければなりません。
そのため曖昧なビジョンでは、一貫した対応ができずその場しのぎでしか対応できなくなります。

そのため明確なビジョンを設定し、変化する世の中に適応する新しいアイディアや課題解決などに向けチームで取り組む必要があります。

チーム力を高めていくことで、VUCA時代のような想定外の変化に対応ができるのでしょう。

在宅ワーク・リモートワークの浸透

新型コロナウイルスの流行に伴い、働き方も大きく変わりました。

現在は在宅ワークやリモートワークが浸透し遠隔での業務が当たり前になっています。

通勤時間の短縮など働き方にメリットがある一方で、コミュニケーションが減少しチームワークの低下が懸念されるようになりました。

働く環境が変化したとしても、メンバー間の団結力が減少することなく、チーム力を保持・向上させていくことが従来以上に求められています。

ビジネスのグローバル化

ビジネスのグローバル化もチーム力が求められている背景のひとつです。

今まで以上にグローバル化が進み、日本の企業は海外企業も含めた競争に勝ち抜かなければなりません。

そのためには、多様な人材を採用し能力を発揮しながら、協力して同じ目標に向かうにはチーム力の強化が欠かせません。

また、同じメンバーと長年一緒に働きながらチーム力を上げていくといった従来のやり方から、プロジェクトごとに新しいメンバーと短期的にチーム力を形成していくといった能力も必要となってくるでしょう。

チーム力を向上させる目的とは

チーム力が必要とされている現代で、向上させることでどのような目的があるのでしょうか。

生産性の向上

チーム力を向上させる一番の目的は、生産性の向上です。

メンバー個々の能力を生かしながら、チームの目標を共有しチームワークで成果を高めることで生産体制が確立できます。

業務の得意、不得意をメンバー内で振り分ける、重要な業務を複数人で作業・確認も含め確実に遂行するなど、トラブルを防ぎ迅速かつ効率的にチーム力を高め生産性の向上を目指します。

チームのモチベーションの向上

チーム力が向上すると、チーム全体のモチベーションアップも期待できます。

チーム内で、メンバーの能力や経験に応じ、それぞれのポジションに分かれ、権限や意志決定が求められます。

同じ目標に向かいメンバー同士がモチベーションを高めると、1人ひとりが前向きに目標達成のための行動ができるでしょう。

コミュニケーションの円滑化

チーム力の高いチームは、メンバー間のコミュニケーションが活発に行われます。

その内容は業務に関することだけでなく、雑談なども含まれています。

一見すると、非生産的な時間に思われてしまいがちな雑談なども、実はメンバー間のコミュニケーションコストを下げて、協調性や連帯制の向上に一役買います。

チームはコミュニケーションが多く、メンバー間のストレスが少ないと、効果的に機能するのです。

チームをまとめるマネージャーは、メンバー同士の円滑なコミュニケーションに気を配りつつ、過度な雑談にならないように注意するとよいでしょう。

チーム力を高めるためのポイント

チーム力を高めるにはどのようなポイントを意識すればよいのでしょうか。

ここでは具体的にチーム内で心掛けるべき項目をご紹介します。

チームビジョンの設定

メンバー全員で向かっていく方向性を設定しビジョンを明確にし共有します。

チームの中で、同じビジョンを共有し浸透させることで業務の方向性を統一し、モチベーションも高め合うことができるでしょう。

目標の共有

目指すべき目標が共有されると、チームは団結に向かいやすく、目標達成に不必要な非生産的な議論も減り、メンバー個人のやるべきことが見えてきます。

リーダーからの目標の共有もありですが、全体ではないにしろ部分的にはメンバーの意見も踏まえて目標を一緒に作っていけると、メンバーに責任感が生まれやすく、よりチーム力の向上につながるでしょう。

目標設定の手法には、SMARTの法則といったものがあります。

SMARTの法則
  • Specific…具体的な目標設定
  • Measurable…定量的な目標設定
  • Achievable…達成が可能な目標設定
  • Related…チームビジョンに関連している目標設定
  • Time Bound…達成までの期限の設定

上記を意識したうえで、チーム全体の目標も、個人としての目標も管理するとよいでしょう。

個人の目標の達成がチームの目標達成につながるような設計をしていくことが大切です。

メンバーの役割設定

メンバー1人ひとりに明確な役割の設定をすることもチーム力を高めるポイントです。

メンバー全員が当事者意識を持ち、担当業務に取り組むことができるため、チームとして能力を最大限に発揮することができるでしょう。

また、お互いの役割を把握していると、チーム内で業務の役割分担がしやすく連帯的に働きやすくなります。

共通課題の提示

目標に向けて動き出す中で、チーム内で解決していかなければならない共通課題を明確化することで、同じ課題に取り組む団結感がチーム内に芽生えやすいです。

また、個人の課題、チームの課題を明確化し意見を出しあうことで、チーム内で協力やフォローするポイントが共有できるので、効率的にプロジェクトに取り組めるでしょう。

さらに、定期的にチームでミーティングなど行い現状とリアルタイムでの課題を話し合うことで、業務の改善、助け合い、リーダーへのフィードバックなど密に行えます。

課題やトラブルなどが発生した際も、常に風通しのよい雰囲気にすることで、よりチームワークが発揮できチーム力の向上が期待できます。

チーム力を向上させる3つの方法

チーム力を高めるポイントを抑えたうえで、向上させる具体的な方法をご紹介します。

1on1ミーティングの実施

1on1ミーティングとは、定期的に短いサイクルでマネージャーとメンバーが1対1で話すことです。

対話の中で、お互いの思考や固定概念の理解など、メンバー同士の相互理解ができ信頼関係が構築されます。

メンバーが取り組みたいことを引き出し、モチベーションを向上させることでメンバー個人の現状把握とアドバイス、人材育成も行えるでしょう。

1on1ミーティングは、人事考課と違い、30分など短い時間でできるため、簡単に実施できます。

さらに詳しく知りたい方はこちらの記事をお読みください。

サンクスカードの導入

チーム力を向上させる方法として、サンクスカードがあります。

サンクスカードとは、メンバー同士で仕事中に感じた感謝の気持ちをカードに書いて送り合うものです。

小さなことでも、してもらって嬉しかったことや日頃口頭で伝えられない感謝の気持ちを手書きで伝え、形にも残せます。

サンクスカードの導入は、社内コミュニケーションの促進やメンバーに対するモチベーションを向上させる効果があります。

感謝の気持ちを可視化することで、チーム間の雰囲気を明るくし、メンバー同士のストレスを減らし心理的安全性の高いチームを構築できるでしょう。

特に、チームに加わってからあまり時間の経っていないメンバーがサンクスカードを受け取れると、達成感とチームに受け入れられた感覚につながりポジティブな気持ちになります。

実際にサンクスカードを導入している企業は数多くあり、チーム力を向上する施策のひとつとして受け入れられています。

チャット機能の積極的利用

テレワークやリモートワークが増加しているなかで、チーム力を高めるためにチャット機能の積極的利用を促進していくとよいでしょう。

チャット機能はメールとは違い、気軽に受け答えできるため、コミニュケーションのハードルが下がります。

また、業務以外の雑談のためのチャットグループを作ることもおすすめします。

その際は、マネージャーから率先してコンスタントに発信しメンバーを盛り上げていくことをオススメします。

同じ空間にいなくても、ささいな雑談や共感したいことをチャットすることで人間関係が構築でき、続けることでメンバー同士の絆も生まれることでしょう。

さらに詳しく知りたい方はこちらの記事をお読みください。

まとめ チーム力を向上させ、生産性を高める

チーム力を向上させるには、メンバー1人ひとりが定着し活躍してもらうことが不可欠です。

マネージャーは、1on1ミーティングなどでメンバーの課題を解決し個々の能力を伸ばし、チームで連携を高めることで、生産性を向上を図ります。

チームの課題やトラブルも、タイムリーに向き合い解決していくことで、メンバーが気持ちよく働け活躍できる組織になっていくことでしょう。

また、こちらの資料では、弊社ならではの1on1ミーティングのノウハウを紹介しています。

無料でダウンロードできますので、1on1ミーティングに臨む前にぜひ一度ご覧になってみてください。

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reviiコラム編集部

revii(リービー)のサービス企画・運用に携わるメンバーが、組織改革やマネジメント育成、1on1ミーティングなどで役立つ情報・HowToを発信しています。
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